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【第四回】映画「バットマン」のヴィランたち

というわけでちょっと間はあいたけど「バットマン オリジナル・ムービー」見たよ。
まぁTwitter見ればわかることだけどバットマン見なきゃと言いつつ「フィリップ、きみを愛してる」に浮気したりしてたので遅くなっちった☆てへへ。
「フィリップ、きみを愛してる」良かったよ。バットマン関係ないけどね。あ、でも「フォーエヴァー」でリドラーを演じたジム・キャリー主演だよ。よかったら見てね!

さて、では「オリジナル・ムービー」の悪役について書いていくよー。
今回は作品の方向性的にここがいいここが違うってやるのはちょっと違う気がしたのでほとんど単なる感想文だよ! あれ? いつも通りと言えばいつも通りだったね!

・ジョーカー(シーザー・ロメロ)
 /バットマン オリジナル・ムービー - 1966年
c0135432_15484467.gif三人のジョーカーの初代、シーザー・ロメロ演じた実写映画初のジョーカー。
テレビシリーズ含め、このバットマンシリーズはコメディ路線の作品なのでもちろんジョーカーにもダークさは皆無だが、それでもジョーカーというキャラクターが死んでいないのはロメロがきちんとコメディの中に狂気を潜ませているからだろう。
といってもそれは「ダークナイト」のような得体の知れなさというか、鬼気迫る危険な狂気ではなく悪趣味で理解しがたい道化的な狂気だが。
コミカルな動作やセリフの節々にジョーカーらしい悪趣味さが出ていて、ただの笑える道化ではないことが演技から伝わってくる。面白いやつだがどこか気味が悪い、愉快な男だが理解しがたい。ある意味もっともジョーカーの本質を捉えたキャラクターになっているのかもしれない。

・ペンギン(バージェス・メレディス)
 /バットマン オリジナル・ムービー - 1966年
c0135432_16055921.gifバージェス・メレディス演じたペンギンはコミカルながら原作の小柄な悪党の特徴を非常にうまく形にしている。
この映画版では他の悪役よりも単独行動で目立つ機会が多く、一番積極的にバットマンを倒そうとする悪役だが、その計画がことごとくバットマンに阻止され(あるいは見破られ)、仲間であるはずのジョーカーたちからは馬鹿にされている。
キャットウーマンやリドラーに馬鹿にされては憤慨し、頭をひねって作戦を立て、それでも全く信用されていない。自己顕示欲の強い、それでいてなかなか他者から認められないペンギンの不満を上手く表している。
また彼のメインウェポンである傘の扱いの上手さも「リターンズ」のペンギン以上のものがある。「ペンギン・ガス」なる催眠ガスを先端から噴射している傘を放り投げて守衛を眠らせたり、傘型の飛行物体(あれ何て呼べばいいかわからんw)を乗り回したり、戦闘でも傘を武器としてサーベルのように使う姿は原作のペンギンをうまく実写に落とし込んでいる。その外見もキャラクターも、非常に上手く実写化しているといえよう。

・ナゾラー(フランク・ゴーシン)
 /バットマン オリジナル・ムービー - 1966年
c0135432_16182132.jpgナゾラー(邦訳の名前。英語では原作通りリドラー)を演じたのはフランク・ゴーシン。緑の全身タイツの怪人を最初に演じたのが彼である。
「フォーエヴァー」のリドラーを見ているとこのゴーシンのリドラーが原型なんじゃないかな、と思える部分もちらほらあったりなかったり。
バットマンにナゾナゾを仕掛けることを「至上の快楽」だと言って執着し、バットマンにヒントを与えることも厭わず、ジョーカーの制止を振り切ってまでナゾナゾを仕掛けようとする「バットマンへの執着」「ナゾナゾへの執着」がよく出ている。
また作中一番表立ってペンギンを非難するのもこのリドラーであり、計画が失敗するたびペンギンの計画の杜撰さを指摘している。
ペンギンだけでなくジョーカーやキャットウーマンも信用していない一方で彼ら全員を組み込んだ作戦を立案するなど、メンバーきっての知能犯ぶりを見せているあたりもリドラーらしいといえる。
まぁ、知能犯と言っても実質やってることはペンギンと同レベルなんだけどね…作品の性質上突っ込むべきじゃない部分だとは思うけど、リドラーの計画としてはちょっと穴だらけな気もした。バットマンとロビンも同じくらいポンコツなのである意味彼らのレベルでは非常に高度な作戦だった気もする。

・ミス・キャット(リー・メリウェザー)
 /バットマン オリジナル・ムービー - 1966年
c0135432_16400939.jpgリー・メリウェザーが演じたミス・キャットことキャットウーマン。本作の悪党でありヒロインでもある。
本作の悪役たちはどういうわけかゴッサムを飛び出して世界征服を企むわけだが、その目的が一番似合わないのは彼女かもしれない。
まぁおそらくは人気の悪役として、紅一点の女性枠として登場させざるを得なかったのだろうことを考えると仕方ないことではあるのだろうが。
基本的にはコソ泥であり自分の快楽に正直な野良猫であるキャットウーマンが世界征服を企むだろうかという疑問はある。
とはいえその点を除けば原作の悪女キャットウーマンのポジションに相応しいキャラクターになっていると思う。ブルースが一方的に彼女に惚れてしまっているのがその最たるもので、原作でも悪党とわかっていながらバットマンがいつも決定的な部分でためらってしまう妖しい魅力の持ち主がいい具合に実写で描かれている。
加えて動作やセリフの一つ一つが猫の動きや声を取り込んだものである点も好評価をつけていいのではないだろうか。


こんな感じでどうかねー。基本的に初期の原作の雰囲気をそのまま映画にしたという意味でかなりよくできた映画だったと思う。チープな作りではあるが、それもまたコミカルな雰囲気の演出にいい役割を果たしていると思うので不満はない。ぜひ一度見てほしい作品だ。

さて次回からはダークナイト三部作に入る、かな? わかんね。
「ビギンズ」とか若干うろ覚えなんだよな…もっかい見てから書こうかな…

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by DLMN | 2014-05-10 16:54 | 映画
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